2012年3月30日■夕刊フジ(31日付)で『円が消滅する日』インタビュー 印刷
作者 junpay   
2012年 3月 30日(金曜日) 23:59

 夕刊フジ(3月31日付)に、『円が消滅する日』のインタビュー記事が掲載された。

  以下、その全文をここに再録。

 

 《記事見出し》日本の破綻…その運命の日は明日であっても不思議はない

 「円が消滅する日とは、円が今の価値でなくなり、日本国債が暴落し、国家財政が破綻することです。そのドゥームズデイ(運命の日)は明日であっても不思議はない状態だと思いますね」

 ジャーナリストの山田順氏は、あらゆるデータから日本の破綻はもはや避けられないと分析。増税は欺瞞以外の何ものではないとする。

 「(国は)税金を払って日本国と心中せよ言っているのと同じです。かつての日本もドイツも国家債務に自分の資産を預けたから国民は不幸になった。日本では度々の徳政令で武士の債務を民が支え続けた挙げ句に、明治維新で体制がひっくり返った。だから、国民が税金を払い、破綻を先延ばしにするのは馬鹿らしい。今の政治は海外から見れば茶番劇です」

 日本がドゥームズデイを迎えたとき、円はかみくずとなる。困るのは、資産のほとんどを円で預金している小金持ちだ。

 「大金持ちはすでに資産を海外に脱出させました。問題は資産を円で預金している人たちです。あと20年を生きることを考えるなら、円建てで資産を持つのは怖い。全部ドルで持てばいいと思います。金でもいいけど金では物が買えません。土地だってそうです。世界で通用するお金のドルがいい」

 山田氏は、日本は早く破産してリセットした方がいいとさえ言う。

 「若い人たちはその方がいい。資産がない人は被害が少ないから。国家の借金がどうなろうと構わないし、重税ではなくなるから。企業の倒産といっしょで、倒産を先延ばしにすればするほど資産がなくなってひどい目にあいます。まだ資産があるうちに早く整理したほうが再生の力になる。破綻は早く来た方が国民にとっては幸せなんです。ただ、国民みんなが貧しくなるのは確かですがね」

 あなたはどうする? もし、資産があるなら考えた方がいい。山田氏の著作を参考にして。

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やまだ・じゅん 1952年横浜市生まれ。立教大学文学部卒業後、光文社入社。光文社ペーパーバックス編集長を経てフリー。富裕層が海外に資産を移す実態を報告した「資産フライト」(文春新書)などで話題に。

 

最終更新 2012年 3月 31日(土曜日) 00:02